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2018/08/17
レントゲン室に関わる重要事項
今回は当社のエックス線作業主任者から
レントゲン室の基準や重要事項についてご案内します。

昨今では一般の患者さんも、「レントゲン」・「エックス線」・「放射線」といったキーワードに大変敏感になっています。
また、新規医院開業時に行うレントゲン室の工事は、保健所の検査項目に直結しており
工事のやり直しは何としても避けたい、事前に注意すべきポイントです。

また、今後の診療で患者さんは勿論、先生やスタッフさんも安全に安心して診療していく為にも非常に重要な内容です。


◎建築や保健所の絡む内容◎

■X線診療室の天井・床及び壁等の外側を法定基準の線量以下に遮へいするための材料について。

1.5mmの鉛をレントゲン室の壁に入れているケースが多いです。
現在ではリニューアルに対応可能な鉛ボード(鉛板+石膏ボード)が主流となっています。
規則に定められた線量以下にできるよう材料を選んで使います。
鉄筋コンクリートや、鉛板と石膏ボードやベニヤを積層した複合板、無鉛X線遮へい石膏板、鉛板、鉄板といったものも利用されます。

■X線診療室の観察窓

窓枠と含鉛ガラス等から成り立っています。窓枠の構造も扉と同様に鉛を挿入する必要があります。
物質の遮へい能力を鉛の厚さに換算して表す場合に、鉛当量(mmPb)と表現しますので
観察窓ガラスの下に1.5mmPbと記載あるケースが多いです。

■標識

・X線診療室である旨を示す標識を付すること。
(管理区域標識 /使用中表示灯 /従事者用注意事項標識/患者用注意事項標識)

基本使用中表示灯は、レントゲン装置の専用電源配線のオフオンに連動して点灯します。

■実効線量

・X線診療室の天井、床及び周囲の画壁の外側での実効線量は、1週間につき1ミリシーベルト以下。
・管理区域に係る外部放射線の実効線量は、3月間につき1.3ミリシーベルト以下。
・院内又は所内の病室に収容されている患者が居住する区域の実効線量は、3月間につき1.3ミリシーベルト以下。
・院内又は所内の人が居住する区域及び敷地境界の実効線量は、3月間につき250マイクロシーベルト以下。



■エックス線装置設置に絡む医療法

エックス線装置設置後、10日以内に所轄官庁(保健所等)に届出書を提出。
届出には、所定の様式を使用。エックス線装置を新たに設置した場合は、備付届(設置届)、それ以外は事由により変更届や廃止届を提出。
備付届(設置届)には通常、電離箱サーベイメータを利用した放射線量測定結果報告書を添付します。

放射線量測定結果報告書の記載内容
①測定事業所名や測定日時、測定者等を記載する測定記録書
②測定条件や測定結果を記載する測定結果書
③測定箇所がわかる平面図、立面図から成ります。
また、エックス線診療室の遮へい計算書の提出を求められる場合もあります。
詳細は所轄官庁にご確認ください。

(医療法施行規則より引用)

■日常の漏洩管理

エックス線は目にみえないので、X線用ガラスバッジ等利用して、客観的な数値でエックス線が漏洩して被ばくしていないか確認します。
X線用ガラスバッジの専門業者がございます。

■測定時の留意点

病院又は診療所の管理者は、エックス線装置設置後、エックス線診療室の天井、床、周囲の画壁もしくは管理区域境界について、
使用を開始する前に、1回及び開始した後は6ヶ月を超えない期間ごとに1回放射線の量を測定し、その結果を5年間保存することが医療法で義務付けられております。
放射線量測定を行うものについての資格要件等は、法令上特に規定はありません。
しかし、エックス線に関して十分な知識を持っていなければ、適切な測定を行うことは出来ません。
そのため、診療放射線技師、放射線取扱主任者、作業環境測定士、エックス線作業主任者等の資格を有していることが望ましい。


■ポータブル装置(移動型X線装置)で撮影を行う場合の注意点

X線診療室以外の場所でのX線装置を使用することは禁止されていますが、
移動困難な患者に対して、移動型X線装置を一般病室内で使用する場合には例外として認められています。 
X線遮へいがされていない場所でX線撮影となる為、操作者や他の患者などの被ばく低減に努めなければなりません。
具体的には次のようなX線管理が行われています。

・操作者はX線管球及び、検査する患者から 2.0m 以上離れるか、防護衣を着用してX線を照射する。
・他の患者にはX線装置を使用することを告げて、X線管球および検査する患者から2.0m 以上離れることを指示する。

■レントゲン撮影時の照射スイッチ

医療機関にてレントゲン撮影時に、照射スイッチを押せるのは
医師・歯科医師・医師の撮影オーダーを受けた放射線技師となります。
看護師や医療事務スタッフは、たとえ医師が依頼しても、撮影時に照射スイッチを押してはなりません。
ご注意ください。



レントゲン室の建築に関して、医療機関を専門的に建築されている業者様であれば既に心得ていると思われます。
医療機関の建築は初めてといった業者様であれば、事前対応の漏れがないように、注意をお願いしたいところです。
ご不明な点は専門の業者様にお問い合わせください。


クリニック開業・医院開業のことなら、当社にご相談下さい。


レントゲン室に関わる重要事項
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